【勉強】久司道夫のマクロビオティック入門編〜その8〜

【勉強】久司道夫のマクロビオティック入門編〜その8〜

 

P73~116〈第3章 マクロビオティックの考え方〉

 

・「身土不二」は陰陽に合わせて(P96~100)

日本の伝統食の基本には「身土不二」という考え方がある。

これは「自分の住んでいる土地のものを食べると体にいい」という意味。

それぞれの土地でできたものは、その土地に相応しい性質を持っている。

この考え方は自然に適したもので、その根幹は正しいが、これを文字通りに実行するとなると少し難しい面もある。

昔と違い、今では食材が日本全国どころか、世界中からやってくる。

その中から地元で取れたものだけを選んでいたら、特に都市部に住んでいる人などはほとんど食べるものがなくなってしまう。

しかし実は「身土不二」というのは、そこまで狭い地元で考えるものではなく、陰陽の度合いによってその範囲を決めることができる。

陰の性質が強いものほど地元の範囲は狭く、陽の性質が強いほど範囲を広く考えてよい。

東京に住んでいる人を例にして見てみると…

陰の性質が一番強いもの、水で言うと、なるべく自分が住んでいる近くのものを。昔なら井戸水、今ならば水道の水を浄水器に通したものなどを。

次に陰性が強い、果物で言うと、関東のものを食べるように。

その次、野菜の場合、関東だけでなく東北や中部地方のもので大丈夫。

次にもう少し陽の性質の食べ物、豆類や米などの穀類で言うと、ほぼ日本全域のもの、或いは日本と同じ気候の外国から輸入されたものでも構わない。

更に陽が強い海藻などは、もっと広い範囲のものを食べられる。(極端に暑い、寒いところのものでなければよい)

そして最も陽が強い、塩の場合、北半球ならば地球のどこのものでも大丈夫。

(北半球と南半球では赤道のところで海流が違っており、塩の結晶のあり方が違ってくる為)

「身土不二」は大切な原理ですが、堅苦しく考えるのではなく、もっと柔軟に考える方がいいもの。

 

・「一物全体」は現実に合わせて考えましょう(P100~102)

伝統食の基本的な考え方として、もう一つ大切なものが「一物全体」。

何度も話している「米は玄米で食べましょう、穀物は精白せずに丸ごと食べましょう」、これも一物全体という原理に適っている。

一物全体というのは「食べ物はなるべく丸ごと食べる方がいい」という考え方。

食べ物というのは、その全体で栄養のバランスが取れていることが多く、米を食べるなら白米にせずに玄米で、大根を食べるならその葉っぱも食べた方がいいということになる。

ただ、この考え方も「丸ごと」というのを堅苦しくすると「全部一緒に食べなければいけない」となり、身も皮も同時に食べるとなると、料理をするのが難しくなる。

また、ピーナッツを丸ごと食べるとなると、一番外側の硬い殻まで食べなければならないのか、ということになり兼ね、米の場合も外側の籾殻まで食べる必要があるように思えてしまう。

ピーナッツの殻や米の籾殻を食べるのは別に悪いことではないが、そこまでやる必要はなく、あくまでも実際的な範囲で実行すればよい。

人参ならば、身と葉っぱを別々の料理にすればいいし、穀物ならば「丸ごと」ということを「精白してないもの」という、実際に食べるのに支障のない範囲で考えればいい。

また、別の理由から「一物全体」ということを現実に合わせる必要も出てくる。

例えば野菜や果物を食べる時、一物全体という原理から言えば、なるべく皮を剥かないで食べるというのが正しい。

特に、ごぼうや人参は皮を剥かないで使ってほしいもの。

しかし最近は農薬を使った野菜が多くなっているので、農薬の成分が残っている皮を食べるわけにはいかない。

林檎なんかもスプレーで農薬をまくので、本来ならば皮ごと食べたいところですが、皮を剥かないと貧血を起こして倒れたりしてしまう。

「一物全体」という原理も、食生活を改善するのに大切なものですが、現実に合わせて柔軟に対応すること。

 

・「必要なカロリー」の誤り(P102~105)

マクロビオティックの標準食は、現代の一般的な食事とはかなり違う面があり、現代の栄養学とは少し違う考え方をしている為、栄養学に詳しい人などは色々な疑問を持つようです。

まず、標準食では人にとって一日に必要なカロリー(エネルギー)を充分取れるのか?

そもそも「一日に必要なカロリー」とは何か…測定方法について調べてみると、どうもあまり意味のある数字じゃないと分かった。

その測定は、箱のように完全に密閉した部屋で通常のように生活してもらい、その間の酸素濃度や二酸化炭素濃度の変化などを測定すると、その人がその日に消費したカロリーの総量が算出できるというもの。

この測定を大勢の人に行い、その平均を出したのが「一日に必要なカロリー」。

これの少しおかしな点は、この測定で分かったのはあくまでも一日に「使った」カロリーで、「必要な」カロリーではない。

また、同じ動作をしても食生活が違うと消費されるカロリーは違ってくる。

毎日、砂糖や脂肪を大量に食べている人が行えば大量にカロリーを使うが、そうしたものをあまり取らない人が同じことをすれば消費カロリーは少なくなる。

食べる量の違いでも、消費カロリーに違いは出る。

このように食生活が違えば同じことをしても消費カロリーは違い、人によって活動も様々で必要なカロリーも変わってくるので、この測定では「一日に必要なカロリー」は分からない。

「必要なカロリー」と聞けば、まるでそれだけ食べなければ病気になってしまうように思えるが、それほど重要な意味を持ったものではない。

 

・ビタミンCやビタミンB12も大丈夫(P105~108)

標準食では生野菜や生の果物をあまり取らないので「ビタミンCが足りない」のではないか?

マクロビオティックでは野菜を食べる時、温サラダやお浸しなんかにするようにおすすめしているが、ビタミンCというのは熱に弱いと言われており、ビタミンC不足を心配されるようです。

しかし野菜のビタミンCというのは、しばらく火にかけても大丈夫で、温サラダやお浸しでは2~3分ほど火にかけるが、野菜のビタミンCは八分までは死なない。

勿論、あまり火を通し過ぎると駄目ですが、目安としては、何となく新鮮味がある程度に火をかけても大丈夫だと思えばいい。

また標準食では野菜の漬け物をおすすめしており、漬け物の場合、ビタミンCは損なわれないですし、時々は果物も食べるので、ビタミンC不足の心配は全くない。

それに、マクロビオティックの標準食を実行していると、一般的な食事の場合ほどビタミンC不足を深刻に考える必要はない。

今の食生活でビタミンCのことを気をつけなければならないのは、肉食をしている為。

動物性食品を摂っていると、どうしてもビタミンCがたくさん必要になってくるが、穀菜食を主体にしているマクロビオティックの場合、肉食ほどにはビタミンCは必要ない。

次は、栄養学に詳しい方から出てくる質問…ビタミンB12不足について。

栄養学では、ビタミンB12というのは動物性食品にしか含まれてないとされている。

このビタミンは赤い色をした結晶体で、不足すると特別な貧血を起こすことが知られている。

マクロビオティックでは動物性食品をあまり取らないので、この疑問が出てくる。

人が必要としているビタミンB12は非常に少量で、マクロビオティックでは魚を時々食べるので、これをかなり補うことになる。

それに見落とされがちなのが発酵食品で、大豆の発酵食品にはビタミンB12が含まれており、また海藻にも含まれているので、ビタミンB12についても不足する心配はない。

ただ、この問題でも栄養学の不備が見えてくる。

栄養学では、人間はビタミンB12をつくれないから動物の肉で摂らなければいけない、と決めつけている。

確かに、肉食をしていると、人の腸内に住んでいる微生物の内、このビタミンをつくるものは死んでしまう。

しかし肉食から穀菜食に切り替えると腸内の環境が変わり、ビタミンB12をつくる微生物が活性化し、人の体内で生産できるようになる。

“【勉強】久司道夫のマクロビオティック入門編〜その8〜” への1件の返信

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