【勉強】久司道夫のマクロビオティック入門編〜その6〜

【勉強】久司道夫のマクロビオティック入門編〜その6〜

 

P73~116〈第3章 マクロビオティックの考え方〉

 

・日本の伝統食が優れているわけ(P75~78)

マクロビオティックの標準食は日本の伝統食をベースにしているが、これは古今東西に存在する食生活を比較して研究した結果。

人がこれまでにどんなものを食べて生きてきたのか、その歴史に注目すべきだと考えた。

そして、人の生命を支えてきた最も重要な食物は穀物だと気付いた。

人はかつて海中に住む小さな生物から長い時間をかけて徐々に進化してきたもの。

海の動物から陸の生物へ、そして人へと進化してきたが、人へと進化してきた頃に重要な食物として食べるようになったのが穀物。

一般的な教科書では、穀物を栽培する農耕が始まったのは今から一万年くらい前とされているが、それより遥か以前から穀物を食べていたという証拠がある。

例えば古代米と呼ばれるものがそうで、この米は今の水稲米とは違い、水を張った田んぼで育てるのではなく、

野菜を作る時のように、畑に種を直に蒔いておくと雑草のように生えてくる。

なので、田んぼの跡のようなものは遺跡として残らないわけだが、一万年を遥かに超える古い地層から古代米の化石が出てきている。

これは畑で古代米を栽培していた証拠と考えられており、今とは違う形だが数万年前には既に穀物を栽培していた。

これが人が今の形に進化してからの時期に重なると考えている。

これに対し、動物の肉というのは、人としての歴史の中では主な食物というわけではなかった。

ヨーロッパの一部では氷河期に肉食主体で暮らしていた時期があるが、人類全体の歴史を見渡してみるとほんの一部のことで、短い時期だったと思われる。

つまり、人が人らしく進化し、文明を築くようになってからは、穀物を主体にして生きてきたということで、人の食生活の理想は穀物を主体にすべきだと考えた。

これに基づき、様々な食文化を見渡してみると、日本の伝統食にある「主食と副食」という考え方が非常に優れていると気付いた。

主食という意識がある為、日本の伝統食は穀物をごく自然に主体として食べている。

もう一つ、日本の伝統食が優れている点は「みそ汁」。

味噌にはミネラル分が豊富に含まれ、具には海藻などを使っており、その様子が、かつて人がまだ海の生物だった時代の海の状況とよく似ている。

人がまだ陸に上がらずに海の動物として生きていた頃、原始の海は非常に発酵した状態だった。

塩分、ミネラル分、各種のアミノ酸などの成分は、豆を発酵させた味噌で作ったみそ汁の組成に似ている。

人が海の動物だった頃の環境というのは、生物としての人の出発点で、それを食物として取り入れることは、人という生物にとっては栄養の土台となるものである。

このように日本食の基本には、人として生きてきた歴史で最も重要な食物である穀物を主とすること、生物としての土台である原始の海を再現したかのようなみそ汁という二つを備えている。

(他にも優れた点がいくつかあるが、この二つが日本の伝統食が優れている最も大事なポイント)

こうして、日本の伝統食をベースとしてマクロビオティックの標準食をつくっていった。

 

・食べ物のバランスと食の歴史(P79~83)

マクロビオティックで食べる食物の割合は、人が進化してきた歴史と関係がある。

海の動物だった時代、陸に上がった時代、そして人に進化してからの時代、それぞれで人の先祖は様々なものを食べていたはずで、それを参考にバランスよく食べるのが、今の人にとって理想的な食事。

昔、どんな生物だったかなんて、今の人間には無関係だと思っている人もいるでしょうが、かつて違う動物だった頃の名残がちゃんとある。

人はお母さんのお腹の中で成長する、この時に進化の歴史を繰り返している。

胎児の頃、最初は卵子という小さな生き物から少しずつ大きくなるが、最初は魚によく似た形になる。

それから両生類のような形に成長し、爬虫類のように、ネズミのような形に、そして猿によく似た状態になって、最後に頭が大きくなっていき、人らしくなる。

最近では医療技術が進歩し、その様子を鮮明な画像で知ることができるようになり、人が誕生するまでに母体の中で進化の過程を繰り返すという事実は、医学的にも生物学的にも常識になっている。

また、人の体には昔違う動物だった頃の形が残っている。

例えば、歯。

動物の歯というのは食べ物と密接な関係があり、牛のような草食動物ならば草をすり潰すのに効率のよい歯を持っており、肉食の動物ならば肉を引き裂くのに便利なように尖った歯をしている。

それでは人間の歯はどうなっているか考えてみると、本来食べるべき食物の種類がわかってくる。

人間には奥歯(臼歯)、前歯(門歯)、犬歯という三種類の歯がある。

これはそのまま、かつて別の動物だった時の名残をどのくらい残しているのかに対応していると考えられる。

そして三種類の歯の役割を考えてみると、奥歯の形は穀物を噛むのに適しており、前歯は野菜をちぎるのに適し、尖った犬歯は肉を食いちぎるのに適している。

この三種類の歯の割合に注目すると、奥歯がその半分を占め、次に多いのは前歯、一番少ないのは犬歯で四本のみ。

人が本来食べるべき食物もこの割合が正しいと考えられ、つまり穀物が全体の半分、その更に半分が野菜、そして動物食が少々という割合が適正だということ。

マクロビオティックの食物の割合は、このように生物としての人間がかつての名残をどのくらい残しているのかを考えて、それに適したものとなっている。

なので、私達のご先祖がかつてどのようなものを食べていたのかに合わせて食べると、標準食の効果をより引き出せる。

主食となる穀物は食事の初めから終わりまで通して食べるが、副食については理想的な順番がある。

まず最初は、原始の海の成分に近いみそ汁。(もしくはその変形であるおすましを)

次に、陸に上がったばかりの頃に生えていたであろう古代の植物。(例えばキノコ類などの煮物で、古代の植物はよく火を通さないと食べられないものが多いので、味付けも濃い目になる)

その次は、比較的新しい時代に発生した植物。(あまり火を通さなくても食べられる野菜が多くなり、菜っ葉類のお浸しや温野菜サラダ、漬け物など)

※マクロビオティックでは生の野菜をそのままではなく、火での調理、もしくは漬け物にしたり、調理したものをすすめていますが、その理由として、

 人が火を使って調理するようになってからは、もともとあまり生の野菜を食べなかったということ。(日本などの温帯では勿論、アフリカのような暑い所に住んでいた人も)

 現在のように生野菜のサラダを食べるようになったのは肉食が増えてきたからで、動物性の食品が多くなると、その悪い効果を中和する為にどうしても生の野菜が必要になってしまう。

このような順番で食べるのが標準食では理想的ですが、面倒だと思われる方はあまり気にしなくも大丈夫です。

あくまでも自然にというのがマクロビオティック。無理をする必要はありません。

“【勉強】久司道夫のマクロビオティック入門編〜その6〜” への4件の返信

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